誤解のないよう、最初に言っておきます。今から書くことは、どの政党を応援しているとかではありません。
これを読んで下さった若い世代の方々、被災地の復興支援や街の活性化に携わる方々に、もう一度自分たちで考えてみようよと伝えたくて書いています。
政治の話ではなく、我々と同世代の1人の青年が、人生をかけて伝えてくれた「メッセージ」としてとらえて頂ければ幸いです。
2012年2月20日、官邸のホームページ、野田総理のブログ「官邸かわら版」に、先日2012年2月14日に天国へ旅立った私の親友のことが取り上げられました。
http://kawaraban.kantei.go.jp/2012/02/20120220.html#more
文章中にある野田さんが読まれたという「遺稿」。告別式にて、親友が秘書を務めていた、現 内閣総理大臣補佐官・手塚仁雄さんが弔辞で読んでくださった親友のこの「遺稿」は、手塚さんのサイトで読むことができます。
http://www.t440.com/seat/111004gaiya.html
そして、手塚さんの現在の秘書・渡辺さんの最新の日記にも2012年2月20日付で彼への想いが書かれています。
http://www.t440.com/diary/
被災地、そして疲弊している地方自治体などは、「自分たちで頑張らなきゃ!」という気持ちをやはり持つべきです。もちろん全員がそうではない。頑張っている人はいっぱいいる。でも、他人任せな考え、もっと言えば現実に対して意識して生活していない方は多いのではないかと思うのです。
実際の現地の人間ではない故、知ったかぶりは勿論できません。発言も考えてしなくてはいけませんが、若い世代に
「お互いにもっと日本のこれから、今自分にできることを考えなきゃいけないよね」
そう話したい気分です。政界や都市計画・まちづくりに携わらない人たちでも、これからの日本で生活していくのは自分たちなのだから、少しでも今の日本を意識してもらいたいと思うのです。
私は大学、大学院、設計業界で、現場を見ることがとても大事なことだと学びました。利用者の立場に立って考える。地域の事を少しでも多く理解して計画に、そして建物や空間におとしていく。そして作るだけではなく、その後の維持管理こそ大事である。
「世の中」をつくるのも同じことなんだと思います。東京の都心のど真ん中に居るだけでは、「暗闇」に何があるのかは見えません。現場に行ってこそ、見えてくるものが沢山あります。政界の方々には是非、被災地や全国を見てまわって欲しいと思います。
お互いに理解しようとすることこそ、その先に光が見える気がします。
頑固に意地はってる場合じゃないんです。
そして、もうひとつ。ガンについて。
まだまだ若い世代のガン、そしてガン検診についての理解は浅いんだと親友の闘病で気づきました。そして医療制度自体も整っていないということも彼が教えてくれました。私自身、ガン検診はしていません。考えてもいませんでした。
私の親友は2009年にガンが発見された時、既にステージ4という末期の状態でした。ガンという国民病は、早期発見がとても大事になります。
私の知人には19歳の時に友人をガンで亡くした方もいらっしゃいました。若い世代でも、他人事ではない病気。
もう少し身近な病気でありうることを自覚して、生活していかなくてはいけないと思うのです。
親友の最後のメッセージがブログに書かれています。
こちらも是非読んでいただければ幸いです。
『蓮たかみちの日々是好日』
http://hasu-takamichi.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-e8fb.html